トロントからレンタカーで1時間半のナイアガラの滝に行ってきました。
カナダ側の滝をHorn Blowerという観光船で滝つぼ近くまで行くと、すごい風圧と水しぶきで、ずぶ濡れになりました。赤いビニールの薄いポンチョを着ていたので、服は大丈夫でした。
この水力を利用して、アメリカ側では270万キロワット、カナダ側では220万キロワット発電しています。100万キロワットの原発ですとおよそ5基分にあたります。
1984年、エジソンが電気を発明し、電気の利用が始まったころは直流電気のまま送電していました。エジソンのすすめる直流電気は数キロの範囲でしか送電できないのに対し、二コラ テスラとウェスティングハウス社の考案した交流電気は抵抗が少なく、遠くまで送電できるが、高圧で送電するため危険がありました。しかしナイアガラの滝で得られる莫大な水力発電を利用するには、遠くまで送電する必要があり、交流が採用されました。しかし思ったほどの利益にならず、ウェスティングハウス社から契約通りのライセンス料をもらうと、交流電力すら危なくなると思ったテスラは
ライセンス料をもらわず、そのあと不遇な生活だったそうです。
ナイアガラの滝はトマス エジソンと二コラ テスラの直流、交流争いの舞台だったのです。