2013年12月にNHKで放送されたオリバーストーン監督の映画 もう一つのアメリカ史
Untold History of The United Statesを1年も経って録画を見ました。
この中に1963年ケネディ大統領のアメリカン大学での卒業後スピーチの一部が繰り返し引用されていました。
当時フルシチョフ首相率いるソビエト連邦との核軍備競争を憂慮し、資本主義、共産主義という枠を超えて平和への険しい道と、核軍縮への決意を述べる中、ソビエトとの共通点となり得る一節です。
For, in the final analysis, our most basic common link is that we all inhabit this small planet. We all breathe the same air. We all cherish our children's future. And we are all mortal.
つまるところ、我々の共通点は、皆小さな惑星に住み、皆同じ空気を吸い、皆子供の未来を安じ、そして皆命に限りがある。
これをイスラム国、北朝鮮、アルカイダなどと置き換えれば、2015年でも当てはまると思います。
ケネディ大統領はこのスピーチをした1963年6月からわずか4ヶ月後にテキサスでパレード中に銃で撃たれ死亡しました。
気になるので、そのスピーチの全部を聞いて見ました。
http://www.jfklibrary.org/Asset-Viewer/BWC7I4C9QUmLG9J6I8oy8w.aspx
そうするとスピーチの中で、平和についてこのように言ってます。
I realize that the pursuit of peace
is not as dramatic as the pursuit of war--
and frequently the words of the pursuer fall on deaf ears.
But we have no more urgent task.
平和への道は、戦争への道ほど、華々しくない。
往々にして耳を閉ざされる。
しかしこれほど緊急な任務はないのだ。
戦争を放棄した日本の憲法は、アメリカに押し付けられたという人もいるが、戦争で家族も家も失い、もう戦争は起こしてはならないと心の中で多くの日本人が賛成したはずです。
政治家と大企業が手を組み、経済の為に武器輸出まで推進する自民党政権。
その大企業にぶら下がり、高給をもらい、武器輸出に目をつぶるのは簡単です。
しかし、政府、官僚、大企業の問題に立ち向かうのは勇気が必要です。
職を無くし、仕組まれた痴漢や窃盗容疑で逮捕される覚悟も必要です。
ケネディ大統領は、キリスト教精神にのっとった大学の卒業式で、前途ある若者に、
命をかけて、平和への決意を語ったのです。
全文とビデオを下記をJ F ケネディライブラリーで見ることができます。
http://www.jfklibrary.org/Asset-Viewer/BWC7I4C9QUmLG9J6I8oy8w.aspx